家づくりの豆知識

耐震強度偽装事件から見える「家づくりの落とし穴」

掲載日 2010 年 8 月 30 日

~地域新聞弊社掲載記事より抜粋~

建築基準法の業務すら変えてしまったこの大事件。

四季の風工務店の田中重久代表はこの事件を通してちょっと変わった観点から家づくりの落とし穴をつく。

構造の専門家が指摘するその落とし穴とは?


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1階と2階で耐力壁、柱、窓の位置がほぼ一致。形もシンプルで地震の際のねじれる力にも強い。

数年前、一級建築士が起こした耐震強度偽装事件。それにより混乱を招いたことを踏まえ、一旦確認申請が複雑かつ厳密化されたが、以前のような制度にまた戻ることとなった。しかし、偽装などの処罰規定は強化された。なぜこのように推移してしまったのか?

「日本では構造を専門にしている建築士の報酬がその手間と時間に反して意外なほど低い。この事件は“デザイン・間取り偏重、構造軽視”という建築業界の偏りが引き起こしたという側面もあると思います。」

(抄)

「数値的に建築基準法に適していても、地震で大きな被害が生じる可能性のある家もあれば、基準値に達していなくても丈夫な家も存在します。もちろん建築基準法を守ることは必須ですが、その数値のみに頼っていれば安心という訳ではないということも認識しておいていただきたいのです。」

ではどうすれば“本当に丈夫な家”を手に入れられるのか?

「“シンプルな家”を作ることです。すっきり整理されたプランの方が長期間の耐震性は確保しやすいのです。(抄)専門家の立場から当社ではこの事件が起きる以前から数値のみに頼らない丈夫な家づくりを提案してきました。構造が注目される今こそ、家づくりの際には“丈夫な間取り”という点も是非考慮していただきたい。シンプルな家は建設コストも維持費用も低く済み、家計にも優しいはずです。」

「先日行われた実物大の木造3階建て破壊実験では、同じ間取りで基準法を満たし金物でガッチリ固めた方が、基準を満たしていない建物より先に倒壊した例があります。また、無垢材などの構造材にも長所と短所があります。一般的に集成材(接着剤で貼りあわせた木材)や高温で一気に乾燥させた木材は20年、30年後にどうなるか?建築基準法ではすべて建物が新しいときの基準しかありません。四季の風工務店では木の特性を生かし、建物が新しいときの強度はもちろん、時間が経てばかえって強度が高くなる樹種と乾燥方法を選んでいます。」

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